会社の窓のそとで

会社は札幌市東区中沼町、128号線に面し豊平川と石狩川の合流地点の近くにあります。会社のすぐ裏にやちだもの高い木立があり毎年窓を開ける時期になると網戸越しに美しい小鳥達のさえずりが聞こえます。 雁がV字型で、白鳥もクゥクゥクゥと鳴きながら渡って行ったりもします。ボーボーズッボッボーの土鳩やカッコーカッコーとカッコウも鳴きます。  まるで高原にいるような中で仕事をしています。 今年はその高原に電気ドリルの様なドルルルドルルルと異様に響く音が。今のは何?? 近くで工事が始まった?違う!よーく観ると 頭とお腹の下が赤いキツツキのあかげらが樹の幹に猛アタック!コツコツコツなんてゆっくりじゃありません。ドルルルの連続!あんなに小さい鳥があんなに激しい音を出すなんて首は大丈夫? 心配をよそに巣穴が完成したのでしょう、ピィーピィーひなの声が聞こえるようになりました。それからはピィーピィー、ドルルルドルルル、の連呼。ピィーはお腹すいたよー、ドルルルは今探してるからねー 巣穴のそばにカラス!ビービー怖いよー 父さんと母さんはカラスの4分の1位の体格なのに2羽で強敵を追い払います。窓から5、6メートル程の至近距離のあかげら一家のにぎやかな子育て。7月始め、子供達が巣穴から顔を出すようになって数日、月曜日出社してみるとピィーもドルルルもまったく聞こえず気配もなくなっていました。無事巣立った子供たち立派に大人になってね。

 街から少しはずれますが、美味しいコーヒーを淹れています。

                     すいかジュース

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アカゲラの親
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顔を出した雛

日本に帰りたい...

古きをたずねて新しきを知る...。

有名な言葉だ、雑誌をみて、このことばを噛み締める気持ちに

なった。

何故、私がそのような気持ちになったか解らない。

その年齢になったのか、それとも精神的に成長したのかと、一瞬

思いを巡らせながら母に、バナナを食べている最中に「もう、いら

ない」と、言う口癖が始まった。

時々、おこる現象だ。私はその様に捉えて根気よく「バナナだよ、

もう少しで無くなるから」「口を大きく開けて」といって聞かせて、

今日まできている。

本来の目的は、朝と昼食をあまり食べないと施設の方にいわれた

時期が多かったので、この様になったのが始まりかな。

バナナを選んだのは、母の年齢と照らし合わて、昔は高価で、運動

会でしか食べれなかった物だからだ。

おいしいバナナを、食べ終わって「日本に帰りたい」と、いいだしたの

には、驚いた。

私は、「ここは、日本だよ」と、母に対しての状況判断なしで出た言葉だ。

しっかり者の母でも、まどろみの中で状況を間違ったかと。

多分、バナナの臭いで情緒不安定になったのだろうか。

何せ鼻のきく人だから。

そのようなことを思うと...、悲しくなる。

今の母は、過去を思い出すだけで、新しきを知るところに気持ち

をもっていくこと出来ないのだ。

でも、私は願うよ。

しっかりしてくれよ「母さん」と、思いを改めて。

 

 

春風するめ

母だけでは、ないんだ...

母に会うとき、意識があるだろうかと思いながらベッドに横た わっている姿を盗み観るような気持ちでいてしまう。 この姿勢が、良い事なのだろうかと自問してしまうが、答えのな い状態がつづく毎日である。 そんな中、施設にお医者さんが往診にいらっしゃるのである。 意識あれば、ほどほどの返事をする。 こんな状態にならないときは、事を成してきた人に対して敬意 を表する言葉遣いをしていた母である。 身体を診てくれているのに、どこか触って痛かったのだろう。 「痛ーい」っと、大声で叫ぶといった表現できることばを使う。 困ったものだと、思っていた。 それから、幾日過ぎたろう。 老人ホームの職員が、「○○さん、お風呂に入りましょう」と声を 掛けると、「私は、午後から入ると言ったでしょう...」と、文句と 理屈を機関銃で弾を発射させている状態の早口でしゃべって いた。 この老婆は、机に俯いてテレビも観ないでいるのに。気に入ら ないことがあると、自分の立場というか、人の手を借りないと 自分自身で身体を動かすことも出来ないのに。 文句をいうのを抑えろよと、私は悪口を言いたくなる。 まだ、誰にもそのような事を、話した事もないけど。   その姿を見て、「母だけではないのだ」と思うと、安心した。 別に大した理由もないのに、何故だろうか。 この問いかけがあるうちは、私が、正気という事だろうと思う ことにした。 春風するめ

よかれと手助けが迷惑...

 

わかっているはずなのに、周りを見ずにする親切こころが

仇になることがよくある。

このところ暑さが続く、31度もった日に母に会いに行った。

その老人施設で「寒いさむい」と大声で叫んでいた人がいた。

手をすりあわせていたので、「寒いの」と、声を掛けて手を取

ると「何するんだ」と大声で怒鳴られた。

ビックリしたが、私の声が聞こえていなかったらしい、もう一度

「寒いの」いいながら「手をとったのだよ」と、いうと爺さんは、

ニコニコ顔になった。

チョットした親切心でする行動が、一瞬の誤解を与える事が

あるのだと知らされる場面だ。

何も、相手が年寄りだからではなく、自分の都合からくる合理

的行動が起こすな安易な判断だったかも知れない。

それとも、誰かに声を掛けて、別な人に援助を求める役割を

しても良いのだろう。そこまで考える必要があるのかと。

ある程度の肝を据える行動が、いつも求められて要るのかも

知れない。

そのような思考回路が出来上がってしまうと、どのような相手

とでも話がうまくいく。

施設で働いている人達は、人生の最終の手前の人達を相手

に介護している。その事を身をもって実行している人達なの

だと、改めて彼らに頭が下がりました。

 

 

春風するめ

白江正夫小品回顧展いってきました。(2014年6月29日小樽) 

出品目録と会場風景(来場者がいなくなるまで待って撮る)

小樽美術館(旧小樽貯金局)の周り写真を撮る。
港(運河)方向で旧国鉄の手宮行きの線路過ぎて左側が小樽美術館

手宮駅跡

手宮へ行く国鉄線路跡から旧日本銀行の写真を一枚撮る

小樽に住んでいた時の建物の用途がかわったけど、住むのには良いところだったと
懐かしく思いました。
帰りに稲穂であんみつを食べてきた。

急いだって

  最近、銭湯に行くことが多くなった。
 最初は、「銭湯かよ」という気持ちで億劫だったが、行き出すと
 それなりに癖になりそうだ。
 銭湯といっても、温泉でもあるらしいのと、広い空間がたまらま
 くいいし、のんびりとした気持ちにもさせられる。
 気をつけなければならないのは、風呂上がりの時間を家内と打
 ち合わせ実行させる事かな。
 私の場合は入浴してから、身支度して出るまで15分から30分
 の間で切り上げるようにしている。
 風呂から上がって汗がとどめもなく出るのが嫌だから、家内には
 その様な理由は通じない。
 そんなわけで、家内に時間合わせ譲歩して1時間としたけど。
 どう頑張っても45分くらい、待ち合わせ場所で待つことになっ
 ている。

 そんな状況でも、風呂上がりはサッパリした気持ちになって、家
 内の運転する車で家路にとなる。バス通りから、右折の車通りの
 少ない道路にハンドルを切って、しばらくすると後方からガタイ
の大きな車が追い越していった。
 追い越されてから500メートルくらい走ったかな、すぐの交差
点で、右折する対向車を通過させるべく待っている先程のガタイ
 の大きな車が、いるではないか。
 「なんで急いだのだろうか」「追い越しした車に、すぐ追いつか
 れるのに無理をして情けないヤツよ」と。
 そんな光景を見て、「私もかつては無駄と思える行動をした若
 いときもあったんだ」と、思わず口走った。
 「今も、変わらないよ」と、家内から、このタイミングでいわれ
てしまった。どこか、家内に根っこをおさえられているように感
じた。
 考えてみれば、大きな湯船に浸かって気持ちに余裕が出来たとい
うことで、由としようか。

                      春風するめ

あれは、駄目だよ

毎朝、体重を計るたびに増減の記録をとっている。
薬の副作用か意志の弱さか食べる量が増えて糖尿病になっ
てしまうかもという理由から。
原因は、ビールを飲んでいることだろうか。
夜の楽しみだからなぁと、止められずにいた土曜日の夜に、
冷蔵庫に入れてあるビールを出そうとしていたら右側に、小さ
な真新しい小箱に入っているウィスキーがあるではないか。
さっそく、冷蔵庫から取り出すと「それは駄目よ、私が買ったも
のだから」と、家内が思いも寄らず自己所有物の主張するで
はないか。
私も、思わず理由を聞いたよ「なんでよ」と、2?3年前に「余
市に行った時に買った」そうだ。続けて「あなたは、別な物を
買って来たでしょう。私は、これを選んだのだから、私は、これ
から楽しんで飲むので、飲んだら駄目よ」と、キッパリいわれて
しまった。

ウィスキーなら、ビールよりはふとらないからと思って冷蔵庫
から取り出して飲むつもりいた、私の甘い気持ちが冷めてしま
った。今までは、そんなことを言ったりいわれたりしたことがな
かったので、何かしらメンツをつぶされた気がしたね。
こうなると意地でも、手をつけないし、見たくも無いといった気
持ちになった。それにしても、どうしのだろうか。

「誰が、彼女をそうさせたのか」と、むかし聞いたことばを...。
つらいねぇ。
春風するめ

母の状態で希望あるか...

今は、福祉施設に見舞いに行く状態になって私は、母が家にいた頃
よりも精神と肉体的にも少し楽になった。
何か後ろめたさを感じ、昔のことばで「バチ」があたるのかなと思
思ってしまた。
母に「来たよ」と、足をもんでいると「まことかい」と、調子が良
ければ返事が来る。
時々、目を開けるように期待しながら声をかける。
ときたま目を開けると「まことかい、今日は 何しにきたの」と、
返事代わりのあいさつの一言だ。
母にするサービスは足を揉むことからはじめて、腹筋運動を50回
して終わるが、母の両足を持ち上げ下げをしているので腰に負担が
かかるが、 頑張ってる。
次に、バナナ2本とヨーグルト1缶、チョコレートのひとかけらと、
水をコップいっぱい飲んで終了。
40分位はかかるかな。

その母も今月の上旬に、往診の医者に「今日明日か、長くても2ヶ月
くらいですかね」と、いわれるくらい危ない状態だった。
今月の2回目の診察では「少し、もちなおしましたねぇ」と、いわれ
一日一日が生死世界を彷徨う母だ。
今、母には、何の楽しみや希望があるのだろうかと疑問を持ってしまう。
テレビを見れる分けでも無いし、耳の聞こえだって途切れとぎれだろ、
そんな中、施設にあるテレビからのニュースで介護と医療費の負担が
大きく削減検討するのと、個人負担を増やす事など報道されていた。
耳が聞こえない母であっても、陰口や意地悪見たいのは聞こえ
る事があるのだ。
聞こえた、感じたかは、わからないが急に母は、「迷惑掛けるから、
毎日こなくていいよ」と困惑顔でいいだした。
耳がとおくなりはじめは、聞こえなくて良い事が聞こえることがあるっ
てさ、その例え話浮かんだが、人は歳をとって、希望も持て無い身体
になった人や病人になって金のない人は、死ねといっているようなも
のだ。いつから、そのような日本に、なったのだろうかと思った。

15?18年前かな、グアム・サイパンに観光で行った時ことを思い
だす。
「グアムに住んでいる人は、アメリカの大統領を選ぶことは出来な
いけど、ここは、老人を大事にするんだ。老人ホームは見晴らし
い所に建っているんだ。あの山を見てご覧、大きい建物がそうだ
よ。景色の所で余生をおくって貰うのさ、日本も同じかい」と。
日本語を流暢に話する添乗員の自慢顔を。

春風するめ

 

思い出残る赤平にいってきました(5月3日)

小学5年までいた赤平に住んでいた。
去年も赤平に来たが、今年は家内を連れて
来た。
昭和通りの端から、空地川を背にして山の
方に写真を撮る。子供の頃にはトロッコが
登り降りするズリ山が二山あったと記憶し
ている。

昭和通りから空知川に向いて右に柳が途切れ
た辺りに川がある

左を見ると空知川が見え、子供の頃に見た
川は真っ黒だった。今は、懐かしさでいっぱいだ。
そのかたわらに福寿草が咲いていた。

何故か子供の頃で一番楽しかった。理由なんか無い。
豊里小学校に行く。写真を撮って良いかと聞く。
耐震強度の工事終わったけど、少子化によって5年後
には統合されて豊里小学校が無くなると聞く。
制度で仕方が無いか、その制度を直すのは政治力と聞い
たことがある。
心の古里が無くなるのは悲しい。



私が通っていた頃は、木造作りの学校さ、その時この木が
あったか記憶が無いが撮った。この小石は、重たくてあっ
ちこちにあった。小学校の砂利の中にあったので写して、
おきたい気持ちになった。

そのほか、ズリ山の跡記念公園があって777段の階段を
少しだけ登って来た。満足した赤平、良き赤平。

人と会いずらくなった

  おもいもかけない病気のため副作用あるプレドニンを服用。
 その数量は、毎月の採血後の検査結果で判断される。
 私の病状は、背中など色んな箇所が痛くなる。
 その表情と加減をお医者さんの診療を受けている。
 さきほどの薬の効果もよいのだけど副作用もあり、そのひとつ
 がいわゆる顔がムーンフェース状態になる。
 その状態から、抜け出したいと当然思っていた。
 そんなとき、新聞で小顔の話があったので一応、顔のマッサージ
 をダメ元で始めてみた。

 出来るところから順番に、?耳から首にかけて下ろすようにリン
 パに流しこむ意識で手をなぜていく?額と目のあたり真ん中か
 ら耳の方にかけて、先程と同じように首のリンパまで滑らせてい
 く。?は、口周りだ。これも真ん中から両手で耳の方に行かせな
 がら、下がって顎の下のリンパまで持って行く、私がしている小顔
 のマッサージだ。大まかにいうと、こんな感じかな。5?6回ずつ
 して朝と夜おこなって、14日目になった。
 良かったことは、目の潤みが少し取れたのにはおどろいた。
 でも、しばらくする元通りになるけど、一時的でも抜けれるから嬉
 しいね。
 つづけていると顔全体のムクミとハレの状態は、少し改善されたが、
 二重顎は時間がかかりそうだ。
 目立たないように、顎を胸に引かない動作を心掛けている。

 久し振りに人と会った時、私の顔を見たとたんに気の毒そうな、
 又は驚いたような表情をする人がいた。
 思わず説明してしまったことがある。
 相手に、余計な気遣いをさせたかなって…。
 この気遣いや体裁を考えることは、おかしいのかなって変な気が
 した。
 その前に、もとの問題を解決しないといけないのではないかと、
 つまり考えることが無駄だとまで思い詰めてしまった。
 でも、この状態だからこそ、その無駄に挑んでみたくなったね…。

                       春風するめ