ジャケ買い

写真クラブの例会が早く終わったので帰りに狸小路側のタワーレコードに寄ってみた。クラッシックのコーナーを掘り出し物が無いかと探していたら、ちょっと派手なアートなジャケットが目に留まった。クラッシックのジャケットは通常、指揮者か演奏者の顔が乗っているのが多く一目で内容が判る物が多いのだが、こんな素敵なジャケットはなかなかお目にかかれない。思わず手にとって見るとそれはモーツアルトのピアノソナタで演奏者はアルド・チッコリーニだった。チッコリーニの名前は知っていたが自宅にはLP、CDとも1枚も無かったと思って値段を見ると1,728円とリスナーブルで、これはもう買うしかない。

早速家に帰って聴いてみる。録音されている曲目は第11番(トルコ行進曲付き)、第2番、第13番でチッコリーニ85歳のときの録音(2011年5月)となっていた。

年齢を感じさせない若々しい演奏で何よりピアノの響きが素晴らしい。透明度が高く音の立ち上がりの早いのが素人目にも分かる。ライナーノーツによると使用しているピアノはベヒシュタイン製との事。知識が無かったのでネットで調べると、スタインウェイ、ベーゼンドルファーと並んで世界3大ピアノメーカーで一台一台が手作りとの事。ピアノのストラディバリウスと呼ばれるほどの名器で、多くのピアニストに愛されているそうです。モーツアルトのピアノソナタ第11番(トルコ行進曲付き)はCDで5~6枚あるがこのチッコリーニ盤が一変に好きになった。最近聴くことの多かったグールドの11番とは比べ物にならないほど美しい音色です。グールドの11番はテンポが極端に遅く特に第3楽章のトルコ行進曲はトルコの軍隊はそんな華麗に行進しませんよと言いたげに極端にテンポを落としている。私はグールドが大好きなのでこの解釈も有りだなと思うのだが、モーツアルト好きに言わすとこんな演奏はモーツアルトでない。非常に雑な演奏だと発売当時非難が集中したそうです。最もグールドはモーツアルトのピアノソナタはいずれもたいした作品が無いとインタビュで語っているが、その言動もモーツアルトフアンの神経を逆なでしている。

グレン・グールドの話は又の機会に譲って今回のジャケ買いに戻すと、ジャケ買いは度々するのだが、大方はジャズボーカルでそれも美人の歌手のものに限られているが、今回のアートのジャケット買いは満足のいくものだった。

今後はクラッシックコーナーにも注目していきたいと思います。                         人生黄昏

 

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