東京喫茶店巡り(その一)

毎年行っている大学の同窓会を今年は四国でやりたいと、埼玉に住んでいる幹事から2月初めに連絡があった。5月中旬に東京に集合して2泊3日で四国に行くとの連絡を受け東京往復の早割の航空券とホテルを予約した。ところが4月末に四国の仲間の体調が悪くなり、急遽同窓会は東京で行うことになった。今更航空券の変更はできないので予定通りの日程で東京へ行くことにした。今回はお目付け役のうるさい妻が同行しないので、たっぷりある時間をかねてから行きたかったジャズ喫茶巡りをすることにした。ネットで調べると意外と数が少ないので、名曲喫茶も仲間に入れることにした。一軒目は御茶ノ水にある有名なジャズ喫茶オリンパスにした。オリンパスとは元々アメリカのJBLのスピーカーの名前で1960年~75年に製造され、当時1台50万~60万もして最近は殆ど見られなくなった憧れのスピーカーだった。この喫茶店はそのスピーカーを店の名前にしていて、JBLオリンパスで50年~60年代のジャズを鳴らしているとのことだった。開店の11時45分に間に合うようJR御茶ノ水駅に降り、事前に調べてあった地図を頼りに目的地へ向かうが見つからない。狭い路地や同じ場所を何度も行ったり来たりしてようやく見つけた時には12時40分を過ぎていた。お店に入ると憧れのオリンパスが店の奥中央に鎮座していて5~6人の先客がいた。早速真ん中の良い席に座ろうとするとマスターが寄ってきて、一人客は端に座ってくれと言うではないか。また持参のカメラを見てここは撮影禁止だよと言われた。若いアルバイト店員がすまなそうに注文を取りに来たので、ハヤシライスとコーヒー(1,050円)を注文した。店はランチタイムの時間帯なので結構サラリーマンが出入りしていた。肝心な音楽はランチタイムのなのでジャズは小さく鳴らしていておしゃべりOKとの事。14時過ぎるとLPをガンガン鳴らすとの事でした。残念。今日は夕方から同窓会なので長居ができず、1時間ほどして支払いにレジに行くと、そこにはJBLの年代物のアンプがあってそれを使用し、LPプレーヤーはガラードとトーレンスで交互に鳴らしているとの事。マスターに話を聞くとこの店をやる前に全国を放浪して、札幌のジャマイカ(ジャズ喫茶店)にはよく行ったよ、懐かしいなあ、と言われました。次回は14時過ぎにおいでと言われ再会を約束して別れました。今日は満足なジャズは聞けなかったが喫茶店オリンパスは明るくとても良い雰囲気のお店でした。JBLオリンパスは思っていたのと違って小さく見えました。こうして波乱の1日目は終わりました。        人生黄昏

 

 

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